【砂漠の星に見る夢】
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そこまで話した老人に、大きく目を見開いた。


「なにそれ、どうして? イシスとネフェルは結ばれるんじゃなかったの?」


「なんなんだよ、そのヘレスって奴は!クフもクフだよ」


二人が一斉にまくし立てると、老人もやり切れないように息をついた。


「やりきれないですが、運命というのは皮肉なものなのですよ」


「それで次の日の誕生日は、どうなったの?」


そう言って身を乗り出すと、老人は痛々しげに目を伏せた。



「……翌日の誕生日パーティーには、当然のごとくイシスは姿を現しませんでした」



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