【砂漠の星に見る夢】
「……15の時、私はピラミッドを建造する知識をまるで天から降ってくるように授かりました。それと同じように、突然天の啓示が降りたのです」
「妻を受け入れるようにと?」
メルサンクの言葉に、ネフェルは自嘲気味な笑みを浮かべた。
「……子を儲けるようにと」
メルサンクは興味深そうに、ほぉ、と息をついた。
「何か意味が?」
「分かりません、ですがその啓示を受けたとたん、まるで急かされるような気持ちになりました」
とバツが悪そうに俯いたネフェルに、メルサンクは納得したように大きく頷いた。
「そうですか、その子はきっと、『オシリス』にとって意味のある子供なのでしょう。妻も子もこれまで以上に大事になさい」
「はい、承知しております」
とネフェルは強く頷いた。