【砂漠の星に見る夢】

内臓が焼け付くように熱い。駄目だ、助からない。


自分はもう死ぬのだろう。


そして、きっとターナも自分の後を追うに違いない……。


そうしたなら……。


ネフェルは顔を歪ませながら、ゆっくりとイシスの手に触れた。


「イシス……お願いがある」


口を開くと同時に血が吹き出した。


「ネフェル、喋らないで」


涙を流し、自分の体を支えるイシスを見ながら、ネフェルは小さく首を横に振った。


イシス、喋ろうが何をしようが、どちらにしろ僕はもう助からない。


「ヘムオンを……ヘムオンを頼む。
あの子は最後の……オシリス、命を狙われる身だけれど、クフは……クフは君の言うことならば……聞いてくれるだろう」


最後の力を振り絞るようにそう告げるネフェルに、イシスは涙を流しながらしがみついた。



< 184 / 280 >

この作品をシェア

pagetop