【砂漠の星に見る夢】
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――そうして、十年の歳月が流れた。
「ヘムオン、ジェドフラーを知らない?ヘムオーン」
イシスはヘムオンの部屋に訪れ、大きな声を出した。
ヘムオンの部屋はイシスの部屋から近く、滅多に王族が立ち寄らない東の離宮あった。
それは過剰にヘムオンの身を案ずるイシスの計らいでもあった。
彼の部屋も他の王族同様、黄金がふんだんに使われた豪華な部屋だったが、本棚が埋め尽くし、美しい壁も黄金の調度品も本に埋もれていた。
床には常に書類が散乱している為、侍女は常に掃除に忙しそうにしていた。
イシスの姿を見た侍女は、バツが悪そうに苦笑を浮かべた。
「イシス様、申し訳ございません、ちょっと目を離した隙に……」
その言葉にイシスは息をつき、腕を組んだ。
「そう、また宮殿を抜け出したのね。まったく…、そしてまたジェドフラーもついて行ったに違いないわ」
そのままイシスは部屋の外にいる元番人であり、今や忠実な家臣となったカイの元に行き、
「カイ、また、ヘムオンとジェドフラーが宮殿を抜け出したみたいなの。迎えに行ってもらっていいかしら」
と、すまなそうに目を細めた。
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――そうして、十年の歳月が流れた。
「ヘムオン、ジェドフラーを知らない?ヘムオーン」
イシスはヘムオンの部屋に訪れ、大きな声を出した。
ヘムオンの部屋はイシスの部屋から近く、滅多に王族が立ち寄らない東の離宮あった。
それは過剰にヘムオンの身を案ずるイシスの計らいでもあった。
彼の部屋も他の王族同様、黄金がふんだんに使われた豪華な部屋だったが、本棚が埋め尽くし、美しい壁も黄金の調度品も本に埋もれていた。
床には常に書類が散乱している為、侍女は常に掃除に忙しそうにしていた。
イシスの姿を見た侍女は、バツが悪そうに苦笑を浮かべた。
「イシス様、申し訳ございません、ちょっと目を離した隙に……」
その言葉にイシスは息をつき、腕を組んだ。
「そう、また宮殿を抜け出したのね。まったく…、そしてまたジェドフラーもついて行ったに違いないわ」
そのままイシスは部屋の外にいる元番人であり、今や忠実な家臣となったカイの元に行き、
「カイ、また、ヘムオンとジェドフラーが宮殿を抜け出したみたいなの。迎えに行ってもらっていいかしら」
と、すまなそうに目を細めた。