【砂漠の星に見る夢】



そしてヘムオンもそんなイシスの意図を感じ取り、公の場に姿を現そうとはしなかった。


そんな彼が突然ファラオに対面すると申し出たことに、戸惑いを隠しきれなかった。


本音の部分では日に日にネフェルの面差しを強くするヘムオンをクフに会わせたくはなかった。


しかし真っ直ぐに自分を見つめるヘムオンを見て、こういう目をしたときの彼は誰がなんと言おうと一歩も引かないということをイシス自身が一番よく知っていた。


イシスは息をつき「分かったわ。ファラオは今の時間、ホールにいるはずです」と告げ、ヘムオンと共にクフのいるホールに向かった。




< 205 / 280 >

この作品をシェア

pagetop