【砂漠の星に見る夢】

「―――ヘムオン、あなたのそういった考えはどこから生まれてくるの?それにピラミッド建造の知識は、どうやって得たの?」


その問いに、ヘムオンは楽しそうに笑った。


「きっと口で説明しても分からないと思いますよ。血が教えてくれるんです」


イシスとジェドは顔を見合わせ、「血が?」と声を揃えた。


「そう、オシリスの血が教えてくれるのです。教えてくれるというより受け継ぐといった感覚でしょうか? でもまだ僕自身にも解せないことはたくさんあるんですよ。それは、その内に、またこの血が教えてくれるかもしれません」
ヘムオンはそう言って、自分の胸に手を当てた。


「解せないことって?」


「自分の存在理由と、なぜこのピラミッド建造の知識を受け継ぐのかですよ」


ヘムオンの言葉をイシスとジェドは、イマイチよく分からないといった表情を浮かべた。


ヘムオンはそんな二人を見て「ほら、やっぱり、よく分からないでしょう?」と笑った。


顔を見合わせ頷く二人に、ヘムオンはまた楽しそうに笑った。
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