【砂漠の星に見る夢】
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ギザには神々しいオーラを放つ巨大で美しいピラミッドが威風堂々とその姿を誇り、完成式に訪れた多くの民衆は皆一度言葉を失ったあと、口々に素晴らしいと感嘆の声を漏らしていた。


ピラミッドの前には大きな舞台が設置させ、そこに現場監督であった家臣のカイが立ち、緊張気味にペコペコと頭を下げた。


「こ、この素晴らしいピラミッドの完成式の司会を勤めさせていただくことを光栄に思います。あー……申し遅れました、わたくしは家臣のカイと申します」


緊張に顔を強張らせ、汗を何度も拭うカイの姿に、


「まったく、大舞台に弱い男だ」


とヘムオンは呆れたように目を細め、


「でも、がんばっているじゃない」


「そうだよ、立派なものだよ」

とイシスとジェドはクスクス笑った。


「で、では、この素晴らしいピラミッドを建てた、ファラオ・クフ王の登場です!」


カイがそう声を張り上げると、舞台にクフ王が姿を現した。


その瞬間、観衆たちは更に歓声を上げ、


「クフ王、バンザイ」


と歓声を上げ、その様子にヘレスは満足げな笑みを浮かべていた。
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