【砂漠の星に見る夢】

「高度な文明を極めすぎた為に自ら住む星を滅ぼしてしまったのです。文明が星を食い尽くし、遂には人の住める状態ではなくなってしまいました。

そこで北極星の住民は人の住める星をいくつか探し出し移住することになったのです。しかし一つの星に全員が移住することはその星を征服することを意味するのでそれは適わず、住民たちは散り散りに別れることになりました。

別れる時に星の代表つまり北極星の王族は、いつか必ず皆を迎えに来ると約束してくれました。故郷をまた住める状態に立て直して必ず迎えに来る……」


ヘムオンはそう言って息をついた。


「そして僕たちの先祖はこの星に移り住むことになったのです。そしてその際、王族から大事な決まりごとを、つまりは『掟』を授かったんです」


「掟?」


「はい、それは『高度な文明をこの星に持ち込まないこと』です。
北極星の人間オシリスは、ただひたすら目立たずに過ごすことを義務付けられました」


「えっ? でも……」


と戸惑いの表情を浮かべたイシスに、ヘムオンはコクリと頷いた。


「そうです、その掟は守れなかったのです」


そう言ってヘムオンは苦々しい表情を浮かべた。
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