【砂漠の星に見る夢】
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翌日になってもイシスの家では火のついたような騒ぎだった。


「あんたったら、随分とネフェル様にお声をかけてもらっていたじゃないか! 一体、何を話していたんだい?」


そうまくし立てる両親にイシスはハーッと息をついた。


「もう、何度も言わせないで。だから大した話はしてないわよ。私、ちょっと散歩に行ってくるわ」


そう言って、逃げるように家を出る。


「暇なら、宮殿前広場に足を運びなさいな!」


と大きな声を出す両親を無視し、イシスはナイル川岸のいつものお気に入りの場所に向かった。


家を出てズンズンと歩きながら、イシスは『やれやれ』と肩をすくめる。


……私ももうすぐ16歳。


両親としては早く嫁に行ってほしいところだろうし、それが玉の輿であればあるほど嬉しいのは分かるけど、いくらなんでも王子様に見初められることを望むなんて無茶を通り越して乱暴な話だわ。


いつもの川岸に辿り着くなり草むらにゴロンと横たわり、澄み渡る青空を見上げた。



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