傍にいさせて
業者さんと一緒に家具の設置をして、荷解きをした。
とりあえず寝る場所の確保、と思い、寝室を片づけていく。
お母さんには、リビングでテレビを見ながらお茶を飲んでもらってます。
お母さんが手伝ったら、片づけじゃなくて、散らかしになっちゃうから。
「夏恋ー、そろそろ休んだらー?」
二人分の寝室と、客間、洗面所、お手洗いなど、リビング以外の片付けが終わった頃、お母さんから声がかかった。
お母さんもなんだかんだで、自分が手を出したら私に二度手間かけさせることを分かってるから、今まで何もしないでいてくれた。
「ん〜…、疲れたぁ…」
「ごめんね?私も出来ればいいんだけど…」
「あぁ、いいのいいの、お母さんを責めてるわけじゃないから!それより、お母さんが入れた紅茶が飲みたいなー」
「!うん、今淹れるから、待ってて!」
なんか、たまにお母さんに見えないときがある。
友達、みたいな…?