追いかけて繋ぐ恋
約束の時間の11時、悠希の家に着いた。


「ケーキは後で食べよう」


悠希は私からケーキを受け取って、冷蔵庫に閉まった。


そして

ダウンジャケットを着た。


えっ?


私、今コートを脱いだのだけど…


「昼、食べに行こう」

さっさと玄関に向かう悠希。


私は脱いだコートを急いで着て、後を追った。


悠希の自転車に乗った。

いつもならシャツを掴むのだけど、ダウンは掴みにくい。


「手、腰に回せよ」


「こう?」


そっと回した。


「もっと…ギュッとしていいよ」


ギュッ

軽快に走り出す。


風が冷たいけど、悠希の背中に密着しているから寒さはをあまり感じなかった。


< 206 / 213 >

この作品をシェア

pagetop