死神の嘲笑
「死神ナンバー八十八、お前は男女交際が禁止されている事実を知らないのか?」

鬼と雷神の顔を足して二で割ったような表情を浮かべた、死神王だった。

「申し訳ありません」

「許さないぞ。お前はこれから、焼いてその骨を宮殿のゴミ箱に捨ててやる」

真っ青になる死神と対照的に、彼女は覚悟を決めているようだ。

「私が犯した罪は、私が償います。但し、彼は関係ないですよね?」

「ああ」


身体が縄で縛られたように、動かない。



魂を全て抜かれたかの如く、焼却場から立ち昇る煙を眺めていた。

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