死神の嘲笑
思い出の引き出しをゆっくり開けながら、語った死神。


「ここの管理者となった私ですが、悶々と三十年弱を過ごしていました。そして、意を決して死神王に頼みに行ったんです……」

「その結果として、僕達が?」

「ええ。迷惑千万な話ですが」

がっくりと死神は視線を落とした。

「いいえ。俺は『味方』を見つけることができたから、強ち悪いことばかりではなかったと思います」

「私も友弥と同じです。健太を失ってから、一人ぼっちでしたから」

声には出さなかったものの、朱理と臨も首を縦に振った。

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