魔物に恋をしてしまった

キーン コーン カーン コーン

チャイムが授業の始まりを告げる

1限から数学で気分は下がる。…はずなんだけど、今の私には夜に小林くんからくるメールのことで頭がいっぱいで先生の話なんて聞けない!


でも、さすがに気になってしまう この違和感は何だろ…


チラチラとこちらを見てくるクラスメイト。男子とかは特に。

この視線をどう受け止めていいのかわからないまま お昼休みになった。

いつも通り机をくっつけようとすれば

真「あれ、今日は蘭くんと一緒に食べないの?」

「え?」

菜「いつも二人で食べてるでしょ?」

「いやいや、食べてないよ?」

…ん?

待てよ

すぐ近くにいる蘭を睨んでみれば 早く来いとでも言うように廊下に出て待っている

採用禁止の鍵がかかってる屋上を簡単に開けて二人ならんで座る


「もしかして、もしかしなくてもまた…蘭が記憶を?」

「授業中にしといた」



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