彼氏くんと彼女さんの事情
教室を出て高貴を追うが、高貴が曲がり角を曲がったため見えなくなってしまった。
ほ、本当に怒ってる…
私は早く高貴に追いついて謝らなければと思い、駆け足で曲がり角を曲がった。
「優愛、遅い」
「わっ!」
そこには、壁にもたれ掛かり腕を組んでいる高貴がいた。
良かった、待っててくれたんだ…。
「…ごめんなさい、次からは本当に頑張ります」
「当たり前。
…でも、もう次からは勉強見ないから」
「えぇっ!…うそ?」
「うそじゃないから」
そんなぁっ!
これからは、高貴と図書館デートが出来ないなんて…
私の青春……っ