彼氏くんと彼女さんの事情


「……は?本当のこと言ってるだけじゃん」




突然の私の大声に一瞬たじろいたものの、再び態勢を立て直し冷たい視線を私に向ける高倉さん。




……わかってる。



全て図星をついているからこそ、その言葉が鋭いナイフとなって私の胸に突き刺すんだ。




しかし一度破裂して溢れ出してしまったものは止まらない。




「ほっといてよ、高倉さんに関係ないでしょ!あんたなんて、ただのエキストラに過ぎないくせに」


「は!?」


「そんな陰険だから恋が実らないんだよ。何もしてないくせに、ひがまないでくれる?」




声を荒げて言うと。




「……調子乗んなよ!」



目の色が変わり、キレた高倉さんが、私の肩を強く押した。




「っいた」



机に腰を打ち付ける。



それでも気が収まらない高倉さんは、凄い形相のまま棚に置かれた花瓶を掴み取った。




「(水かけられる!?)」


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