ピアス
「ああ、これは覚えてる」とクリフは耳を触り、「チェーンピアス」と答えた。



「へえ、似合ってるね。鎖?チェーン?に下がっている小さい剣がカッコいいね」と柚菜は言った。


「そう?でもなんでこんなのをつけているんだろ」クリフはピアスを指で弄んだ。



「覚えてないの?」
 柚菜は心配そうな声音で訊いた。




「覚えない」とクリフは言い、「いや、夢で争っていた、人と人が」と暗い表情をした。



 クリフは夢を少しだけお覚えていた。剣、斧、槍、弓、その他の武器を使用し、クリフと似た様な人々が争っていた。それにみんな耳にはピアスをつけていた。

 このピアスに何か意味があるのだろうか。

 
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