似非恋愛 +えせらぶ+

「なー、香璃は勉強してんの?」
「うん、まあ」

 話しかけられて嬉しいのに、可愛くない私は短く答えて終わる。それ以上、斗真も話題を続けない。

 本当に、私って可愛くない。

「ねえねえ、2人とも」

 そのとき、由宇が思い出したかのように呼びかけた。

「ん、どした?」

 やっぱり、真っ先に反応するのは斗真だった。

「私ね、ジョージと結婚することにした」

 由宇の明るい言葉に、私と斗真は固まった。

「えっ、由宇? まだ、大学生1年だよ……?」

 絞り出すように、私は訊ねた。そんな私を置いてきぼりにして、由宇はにっこり笑った。

「うん、でもね、もう決めちゃったの。お父さんとお母さんにも話しておっけーもらってるのよ」

 突拍子もない言葉に、私は絶句する。確かに、何かと自由にさせてくれる両親だけど、まさかそんなことを許すとは思っていなかった。
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