似非恋愛 +えせらぶ+

「だ、大学は?」
「もちろん続けるよー」
「でも、なんで突然?」

 狼狽える私に対して、斗真は驚いて声もない様子に見えた。そうだ、斗真は由宇のことが好きなのに。

「妊娠した」
「えっ!?」

 斗真と私の声がハモった。そんな私達の様子に、由宇はけろっとして、

「ってのは冗談なんだけど」
「由宇!」
「ふざけるなよっ」

 私と斗真の非難の声に、由宇はちっとも悪びれずに肩をすくめた。

「うん、ごめんね。でもね、もう一緒に住みたいって思ってるしね、そうしたいって思ったの」

 由宇の幸せそうな、達成感に溢れた顔を見て、私は何も言えなくなった。そして、それは斗真も同じだったに違いない。

 正直、由宇はとても綺麗だった。
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