似非恋愛 +えせらぶ+

「香璃さん……」
「打ち合わせは順調だった?」

 私は話を変えるために明るく訊いた。

「え、はい」
「そう、なら良かった。ちょっと飲み物買ってくるわ」

 私は片手に携えた財布を掲げて、その場を去った。









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