大人的恋愛事情 SS
ベッドで乱れる姿があまり想像出来ず、いったいどんなSEXをするのだとか。
くだらない事ではあるけれど、まったく同じ事を俺も思っていた。
営業の村岡と付き合っているらしい彼女は、俺の中ではどうする事も出来ない憧れに似た存在。
人当たりのいい営業部の村岡とは、何度か会話したことがあるけれど、そのたびにどこか悔しいような羨ましいような気分にさせられる。
気負わず、かと言って横柄でもない村岡の会話は、一見軽いように見えて実はそうでもない。
瞬時に相手の言い分を理解し、的確な表現でそれに対する自分の見解を伝えてくる。
それを嫌みなくされ、こちらを立てる事も忘れないような会話。
絶対に相手を不愉快にはさせないような会話をする男は、営業の中でも群を抜いて成績がいいらしい。
だいたい医療に携わる人間は、基本的に偏屈なやつが多かったりする。
そんな奴ら相手に日々営業している男が……。
隣の同僚の話に適当に相槌を返しながら、漠然とそんなことを考えていると突然繭がこちらを向いた。