君はボクの天使?
私の3コ年上の28歳のマネージャーは
美人で仕事もできて性格もいい偉い人

彼女のような人とは仕事がしやすくて私は好きだ
ただ彼女のように仕事に対する向上心みたいなモノを私は一斎持ってない
やる気が無いわけじゃないけど

「つぐみちゃん、今日ファンデーション10個も売ったんだね。凄いね、ありがとうございます」

ほらね、褒められた
私だって、この仕事は嫌いじゃないしどっちかというと向いている

「たまたま指名のお客さんが多かっただけですよ。じゃ、私ゴミ捨てていきますね。お先に失礼します」

ガラガラと音を立てて脚の長いイスを引くと私は立ち上がった

「お疲れ様。ゆっくり休んでね」

「はぁい」

マネージャーの労いに『何も予定ないけどね』と、心の中で突っ込みながら私は売り場を後にした


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