焼け木杭に火はつくか?
「二年のころだろ。秋穂ちゃん、よくケーキ作ってたべ」
「そだっけ?」
聡のその補足にも、良太郎は首を傾げるしかなかった。
「そうだよ。もう、良ちゃんだって、よくケーキ貰ってたじゃん」
じれたようにそう言う英吾に、記憶の糸を必死に手繰り寄せていた良太郎は、ようやくうっすらと浮かび上がってきたケーキの思い出に膝を打った。
「あー。そー言えば、よくケーキ食わされてな」
「オイラも、クリスマスに小さいブッシュ·ド·ノエル、貰ったな。チョコクリームが甘さ控えめでうまかった」
聡の言葉に「さすが、サトルさん。ケーキの名前も覚えてるよね」と英吾が嬉しそうに笑う一方で、良太郎はまた耳慣れない単語に眉を潜めた。
「ブッシュ·ド·ノエル?」
「木の切り株みたいな形したケーキだよ。クリスマスの時期になるとよく見るだろ。おメーも貰ったはずだぞ」
したり顔でそう言う聡に、良太郎はばつの悪そうな顔で頭を掻くしかなかった。
「そだっけ?」
聡のその補足にも、良太郎は首を傾げるしかなかった。
「そうだよ。もう、良ちゃんだって、よくケーキ貰ってたじゃん」
じれたようにそう言う英吾に、記憶の糸を必死に手繰り寄せていた良太郎は、ようやくうっすらと浮かび上がってきたケーキの思い出に膝を打った。
「あー。そー言えば、よくケーキ食わされてな」
「オイラも、クリスマスに小さいブッシュ·ド·ノエル、貰ったな。チョコクリームが甘さ控えめでうまかった」
聡の言葉に「さすが、サトルさん。ケーキの名前も覚えてるよね」と英吾が嬉しそうに笑う一方で、良太郎はまた耳慣れない単語に眉を潜めた。
「ブッシュ·ド·ノエル?」
「木の切り株みたいな形したケーキだよ。クリスマスの時期になるとよく見るだろ。おメーも貰ったはずだぞ」
したり顔でそう言う聡に、良太郎はばつの悪そうな顔で頭を掻くしかなかった。