焼け木杭に火はつくか?
「もう。良ちゃんって、変なとこで鈍いよね。だいたいさ、毎月第二、第四月曜になると、お弁当の時にケーキ持ってくるんだよ。どっかで習ってるんだって判るじゃん」
「判るかっ」
英吾の批判に反論する良太郎を見ながら卵を解きほぐしていた聡は、思い出したように英吾に話しかけた。
「英吾。すっげー事実が判明したぞ。良太郎、お前と秋穂ちゃんが付き合ってたの、ついさっきまで知らなかったんだぜ」
「えぇーっ うそだっ」「サトルくんっ」
聡の言葉に、驚きの声と非難の声が同時にあがった。
「ホント。ま、夏海さんも知らなかったみてーだけどよ、夏海さんはもう家を出ていたしな。でも、良太郎なんて、毎日一緒にいたくせに、全然気付いてなかったってよ」
「うそだ。良ちゃん、ひどいよ。何で知らないなんていうのっ」
「聞いてねえもん、知らねえだろーっ」
ケタケタと笑いながらの聡の言葉を聞きながら、英吾は目をつり上げて良太郎を睨み、良太郎も負けじと英吾を睨み返した。
「判るかっ」
英吾の批判に反論する良太郎を見ながら卵を解きほぐしていた聡は、思い出したように英吾に話しかけた。
「英吾。すっげー事実が判明したぞ。良太郎、お前と秋穂ちゃんが付き合ってたの、ついさっきまで知らなかったんだぜ」
「えぇーっ うそだっ」「サトルくんっ」
聡の言葉に、驚きの声と非難の声が同時にあがった。
「ホント。ま、夏海さんも知らなかったみてーだけどよ、夏海さんはもう家を出ていたしな。でも、良太郎なんて、毎日一緒にいたくせに、全然気付いてなかったってよ」
「うそだ。良ちゃん、ひどいよ。何で知らないなんていうのっ」
「聞いてねえもん、知らねえだろーっ」
ケタケタと笑いながらの聡の言葉を聞きながら、英吾は目をつり上げて良太郎を睨み、良太郎も負けじと英吾を睨み返した。