紺碧の海 金色の砂漠
彼女はレイに背中を向けたまま、袖つきのシンプルなワンピースタイプの部屋着を脱ぐ。そして下着も順に外していく。ショーツを足の先から外した直後、後ろから抱き上げられベッドに押さえ込まれた。

レイはすでに裸である。情熱的なキスの嵐に、ティナはあっという間に訳がわからなくなった。

白い磁器のような肌は見る間に紅潮して熱を帯び、息が上がる。彼の唇も指先も……まるで魔法のようだ。激しく揺さぶられ、ふいに止められ、気が付くと啼くような声でティナからねだってしまう。


「ティナ……私のクリスティーナ。いつまでも、私だけの天使でいて欲しい」

「好きよ、レイ。あなたに“クリスティーナ”と呼ばれるのが凄く好き」

「いつも呼ぼうか?」

「それは……だめ。だって」


背筋がゾクリとして、しだいに下腹部が火照ってくるのだ。躯の中心から甘い蜜が滴り始め……公務中にそんな風になったら、想像するだけで恥ずかしい。


「ああ、なるほど」


レイはティナを背後から貫きながら、納得したように囁いた。


「ここがこんな風になるのなら……それは恥ずかしいね、クリスティーナ」

「やだ……あっん、もう……レイったら」

「なんだい、クリスティーナ? もっと、激しく動いて欲しいのかな」


ティナは愛する人に組み伏せられ、快楽の奔流に飲み込まれる。


「愛してる。君を愛しているよ。どんな未来も、ふたりで乗り越えて行こう」


数え切れない悦びの果てに、レイのそんな言葉を聞きながら……ティナは幸福の海を漂い、眠りについた。


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