紺碧の海 金色の砂漠
ミシュアル国王の返事はいたって簡単。


「お前の素肌を見る権利は私にしかない。男の目を気にして恥じる必要がどこにある? 女たちは夫にこよなく愛されるお前を羨むだろう」


などと自信満々に言っている。
 

「やぁっ! ちょっアル……何してる……きゃ」


冷たい唇からいつもの熱を感じ始めた直後、彼は再び氷を口に含んだ。そして今度は、なんと脚の間に口付けた!


ヒンヤリとした空気をその場所に感じる。ミシュアル国王の触れていない部分まで、冷たい風にくすぐられる感じがした。


「お前の身体から溢れるのは、ジュースよりもっと甘い液体だ。氷で冷やしていただくとしよう」


言うなり、冷たい物が体内に押し込まれた。


「やっ……やだ、もう! アルの馬鹿っ! 変態国王!」

「舞、それはムッツリスケベと同じ意味か?」

「へん、変なエッチが好きってこと!」


ちょっと違う気もするが、変態を上手く説明するのは難しい。

すると、ミシュアル国王は何を思ったのか、


「夫が妻の身体を愛でてどこが悪い」

「わ、悪くはないけど……こ、氷とかっ……使うのはっ」


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