愛と欲望の螺旋(仮)
ドンッと倒れ込んだフローリング。
腰に回された男の腕は、痛みを感じるほどの衝撃を軽減してくれたけど。
今の状況を必死に考えるだけで精いっぱいで。
カラダは、硬直したかのように動かない。
まるで、私の体は男を受け入れますと言っているかのようで。
男の手は自然とシャツの下に潜り込む。
ブラジャーのカップをたくし上げ、胸のふくらみを包み込もうとした時。
「ちょっと待って!!!」
やっと状況が理解できて。
絶叫に近い大きな声が部屋中に響き渡った。
それなのに、男の動きが止まったのは一瞬。
強い力で抱きしめると、首筋に唇を押し当てた。
長身のからだがのしかかっているし、強い力に押さえつけられていて、もがくこともできない。
強引な指先が、スカートをたくしあげて内腿からはい上がってくる。
「や…やめ……やめて下さい!!」
「……着痩せするでしょ?」
少し荒い呼吸が、囁く言葉と共に耳にかかる。
ピクッと思わず体が反応してしまう。