愛と欲望の螺旋(仮)

「これが、予備軍…研修生とでも言うのかな?本選予定者の資料。」


差し出されたファイルを手に取ると、パラパラとファイルをめくった。


「これを見ても、誰も知らなかったら?」


チラッと黒崎の顔を見た。


「華組予備軍っていうだけで、同人の世界じゃ知らないはずないと思うけど?」


クスッと笑った。


確かに。


チラリと見る限りでは。


そうそうたるメンバーな気がする。


コスプレイヤーの間で人気の桃乃衣(もものい)さんに、同人誌を出せば売れる同人界のプリンセスの異名を持つ彩萌(あやめ)さん。


それに、笑顔の貴婦人って呼ばれる、地下アイドルの佐伯愛望(さえきまなみ)さん。


チラッと見ただけで、このレベル。


そういえば、この人達が売れてきたのって、ここ最近だった気がするけど。


華組の威力…ナメていたかも。


思わず視線がうつむいてしまう。


「どうしました?」

「え…いえ、別に。」


言えない。
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