ナツメ
もし一緒に暮らせたなら、あなたの名前は決まってる。
鳥かごの中のインコに微笑んだ。

何色がいいだろうかと飽くことなく鳥かごの中を見つめていた時わたしの耳に信じられない音が飛び込んできた。


ナツメと暮らして、わたしの聴覚は驚くべき発達を遂げた。

異常に耳が良くなって、それは今も変わらない。
足音で人が何人いるか当てることができる。


つまり、足音を聞き分けられるようになったのだ。

耳だけは忠実な犬のまま。
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