本気の恋の始め方

主任はわははと笑うと、私に向かって

「聞いたよ。久しぶりに会った幼なじみなんだってね? せっかくなんだから、ティールームでお話でもしてきたらいいよ」

なんて無責任なことを言い放ち、自分の席へと戻って行ってしまった。




るうくんとティールームでお茶!?


突然の提案に頭を真っ白にしていると

「無理言って悪い。今、都合悪いか?」

背の高いるうくんが、軽く上半身を折って、申し訳なさそうに私を見つめてくる。

目線を合わせてくれる、昔と変わらないその仕草に、胸がきゅっと苦しくなった。



「だ……大丈夫」



情けない。

るうくんには絶対、もう二度と会えない、会わす顔がないって思っていたのに。



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