本気の恋の始め方
今こうやって顔を合わせて「話したい」と言われれば、断れなくなる。
そんな自分が情けなくて仕方ない……。
「そっか。よかった」
「――」
ふっと緊張を緩めて笑うるうくんを見たら、私も少しだけ肩の力が抜けた。
そうよね。
彼はもう忘れているのかも。だから声をかけてきたのかも。
だったら私は、久しぶりに再会した幼なじみの顔をしていればいい――。
私はゆっくりと、顔をあげてるうくんを見上げる。
昔から変わらない、すっきりした端正な顔立ち。
切れ長で少し怖く見えるけれど、どこか優しげな光をたたえた瞳……。
大好きだった、るうくん……。