本気の恋の始め方

「どうぞ」

「ありがとうございます」



彼の前に耐熱ガラスのティーカップを置いて、テーブルを挟み、正面に座る。



「――」

「――」




だからってすぐさっきの話題に戻れるわけでもなく。

お互い黙ってお茶を飲んでいるだけで、刻々と時間が過ぎ去っていく。



やっぱり部屋にあがってもらうの、無理矢理すぎたかな……。



いろんなことを考えながらカモミールティーを飲んでいると、彼と私の不思議な関係は、本当に現実なんだか遠い昔の夢みたいな、そんな気がしてくる。



だけどこれは夢じゃない……

現実、なんだよね。


ゆっくりお茶を飲み干して、それから改めて千野君に向かい合った。




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