本気の恋の始め方
次第に熱を帯びてくるキスに緊張が高まって。
とっさに彼の肩のあたりを、とんとんと叩いていた。
「――ん?」
頬を傾け、長いまつげを伏せキスしていた千野君が、唇を外し、そのままの状態で目線を持ち上げる。
それまで二つも年下の、ちょっと可愛い男の子だって思ってたのに、その声も、目線も、大人の男のひとのそれで、妙に色っぽくて。
ドキッと心臓が跳ねた。
「あ……あの……もう……」
明るいし、なんだか恥ずかしい……。
「潤さん」
「え?」
うつむいた私に真剣な声。
顔を上げると
「今日、泊まっていっていい?」
千野君が少し控えめに尋ねてきた。
「え!!」
お泊まりって……今日、家に!?