本気の恋の始め方
「ありがとう、潤さん! ちょっと着替えとってくるから! それと、コンビニでいろいろ買ってきますね!」
「え?」
コンビニでいろいろってなにを買うんだろう。
新しい歯ブラシなら替えがあるけど、下着はないから下着かな。
「新しい歯ブラシはあるから買わなくていいよ」
「ああ……うん。歯ブラシはね。ふふ」
彼は意味深な笑顔を浮かべて私を見下ろし、それからバタバタと玄関を飛び出して行ってしまった。
なんていうか……怒濤の勢いだ。いいのかな。
そう思いつつも、私までうきうきし始めていた。
この、恋の始まりに――。