本気の恋の始め方

会えないと言いたかったのに、るうくんは私が戸惑っている間に、どんどん話を進めようとする。


慌てて私は口を挟んだ。



「塁、待って。私ね、塁とは会えないって言いたくて、電話したの」

『――』



痛いほどの沈黙に、震えながら首を振る。



「会えないよ……」

『どうして? 俺たち、幼なじみだろ? これで一生さよならか?』

「――」



るうくんの『一生さよなら』という言葉に、胸がズキッと痛む。


そう望んだのは私なのに、泣きそうになってしまう。



るうくんはゆっくりと、私を説得するかのように言葉を続ける。



『ずっと、後悔してた。あれから、ずっと……だから、電話で終わらせようとしないでほしい』



真っ当なるうくんの言葉に押し黙るしかなかった。


るうくんはなにも悪くないのに……ずっと後悔してただなんて。


彼の中では私という存在は、ずっと、しこりとして残り続けているんだって、改めて思い知らされてしまった。



< 201 / 446 >

この作品をシェア

pagetop