本気の恋の始め方
会えないと言いたかったのに、るうくんは私が戸惑っている間に、どんどん話を進めようとする。
慌てて私は口を挟んだ。
「塁、待って。私ね、塁とは会えないって言いたくて、電話したの」
『――』
痛いほどの沈黙に、震えながら首を振る。
「会えないよ……」
『どうして? 俺たち、幼なじみだろ? これで一生さよならか?』
「――」
るうくんの『一生さよなら』という言葉に、胸がズキッと痛む。
そう望んだのは私なのに、泣きそうになってしまう。
るうくんはゆっくりと、私を説得するかのように言葉を続ける。
『ずっと、後悔してた。あれから、ずっと……だから、電話で終わらせようとしないでほしい』
真っ当なるうくんの言葉に押し黙るしかなかった。
るうくんはなにも悪くないのに……ずっと後悔してただなんて。
彼の中では私という存在は、ずっと、しこりとして残り続けているんだって、改めて思い知らされてしまった。