本気の恋の始め方
「最近、おばさまに会ってる?」
「んー……たまに電話するけどさ。忙しいって邪険にされてる」
るうくんのお母さんは、るうくんが社会人になった春から、このマンションを出て一人で暮らすようになったらしい。
もう扶養の義務は終わった、とかなんとか。
「おばさま、相変わらずだね」
「たぶん俺より長生きするだろうな、あのひとは」
あははと笑いながら、るうくんは目を細める。
「コーヒー飲んんでくか?」
嘘っ!?
一瞬自分の耳を疑った。
だけど夢じゃない。
コーヒー飲んでくかって、言った!
「うん!」
「じゃあ、俺の部屋で待ってろよ」