本気の恋の始め方
だから逃げたのは感じが悪かったかもしれないけれど……そもそも彼にまじめな交際を求められたわけじゃない。
だから彼も傷つくことはない。
今頃は他の女の子を呼んでいるかもしれないし、週明けはケロッとしてるに決まってる。
タクシーを降りて、一人住まいのアパートへと帰ると、そのまま寝室へと向かった。
着ているスーツを脱いで、ハンガーにかけたところでドッと疲れが押し寄せてきた。
シャワー浴びてるから、いっかぁ……。
シャツを脱いで、下着姿のままベッドの中へと潜り込んで……
肌にふれるシーツの気持ちよさに、うとうとしながら、深く、深く、眠りに落ちた。