本気の恋の始め方

もう必死だった。


私なら、あの彼女よりもずっとるうくんを大事にするのにって。

大事に出来るのにとしか、思わなかった。


弱ったるうくんにつけこむなんて最低。

こんなことしちゃいけないって思うのに、感情が抑えられない。



るうくんが好きすぎて、どんな手を使ってでも彼が欲しくて、冷静になれない。



「るうくん、すき……」



ずっと言いたかった。

好きだって。



「るうくん……私、彼女の代わりでいいから……るうくん……」



何度も、のろいの言葉のように、ささやく私。



「代わりでいいの……」



うつむいたるうくんが顔を上げる。


濡れたように輝くるうくんの瞳に、必死な私のシルエットが映る。



「――お前」



かすかにるうくんの唇が動いた。




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