本気の恋の始め方
酔いは遠く、静かな瞳。
彼は私を引きはがそうとするのをやめ、頬を両手で包み込むようにしてじいっと見つめた後、ゆっくりと唇を押し付けてきた。
私の初めてのキスは、ウイスキーの味がした。
最初はふれるだけ。
それからるうくんの舌先が、唇をなめて、口の中に滑り込み、ちょろちょろと蛇のように動く。
置いて行かれたくなくて、舌を懸命にからめた。
「――んっ……あ……」
私の頭の後ろを抱えるようにして、ベッドに仰向けに押し倒されて。
それからも続けられる激しいキスに、息があがる。
夢にまで見た、るうくんとのキス。
キス……