本気の恋の始め方
「るうくん、くるしっ……」
彼の肩を押した私の両手。
やすやすと片手でまとめられて、そのままシーツに押しつけられた。
「――やめるか……?」
私の体に覆いかぶさった彼は、静かに問いかけてくる。
やめる……?
「――」
るうくんは無言で、私の濡れた唇を親指でぬぐう。
たったそれだけで、涙がこぼれそうになる。
過去、こんなにるうくんと近づいたことなんかない。
離れたくない。
たとえ彼女の身代わりでも。
大好きなるうくんから、離れることなんてできない。
「……やめないで。るうくん……続き、して」
つかまれていた手首の力が緩む。
「バカ……」
ぎゅっと目をつぶった私の頭上で、呆れたような声が響く。
そうだよ。
バカだよ。