本気の恋の始め方

るうくんの腕の中で、私は一睡も出来なかった。





朝が来て、お昼が近づいて

それでもるうくんは泥のように眠って目を覚まさなくて。


たぶん、お酒に弱いんだろうな……


そんな彼をかわいいと思いながらも、私はただ、ひたすら眠る彼の横顔を眺めていられる幸せに浸っていた。



「るうくん……」



長いまつげに前髪がひっかかっていて、そっと指を伸ばして、それを取り払う。


彼が起きたら、ご飯をつくってあげようか……。


まだそんなに上手には出来ないけど、一人暮らしに備えて、お母さんから基本的なことは教えてもらった。


そうだ、そうしよう!


るうくんを起こさないようにベッドから抜け出して、脱ぎ捨てられた下着や部屋着を身にまとい、キッチンへと向かう。




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