本気の恋の始め方
彼の言葉がゆっくりと胸にしみわたる。
千野君……
と、同時に。思わず口にしていた。
「――今日、るうくんに、会ったの」
るうくんに会うまでは言わないでおこうと思った言葉が、するりと口を突いて出た。
「――え?」
千野君が微かに目を見開く。
「幸せかって聞かれて。うんって答えた」
彼の頬を指で撫でる。
愛おしいという気持ちがあふれてきて……そうせずにはいられなかったんだ。
「私、千野君に恋してる……」
「潤さん……」
千野君のきれいな顔が、そっと近づいてくる。
「恋人同士のキス、してもいい?」
私を見下ろす彼の瞳は、甘く、優しく輝いていた。