本気の恋の始め方
それから数日後。
仕事が終わった後、鮎子さんに呼ばれて焼鳥屋さんに行った。
庶民的だけど、個室もあるから、よく鮎子さんと利用しているところ。
「うーん。やっぱり皮はたれよね!」
鮎子さんがご機嫌でやきとりの串を口に運ぶ。
彼女の前には大盛りの白いごはんが置いてある。
ちょっと変だと思うけれど、これが鮎子さんのやきとりスタイルだ。
「皮は断然塩でしょう」
そんな鮎子さんを冷ややかな目で見るのは、鮎子さんの隣に座っているクールビューティー五所野緒さん。
一応未成年だから、ウーロン茶、なんだけど。
彼がグラスを持つと、なんだか高そうなお酒に見える。
雰囲気っていうのかな。すごく育ちがよさそうなのよね。