本気の恋の始め方

気になって二人を凝視していると

「よかった。俺も同じことを考えてましたから」

私の後ろから、千野君が肩に手を乗せ、そのまま引き寄せる。



え!?


肩越しに振り返ると

「では、そういうことで」

「ええ。失礼します」

男同士、余裕の微笑みを浮かべる千野君と五所野緒君。



お店の前できれいに二手に分かれ、タクシーに乗り込んだ。





夜は静かに更けていく――




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