本気の恋の始め方
「――じゃあ、お言葉に甘えます」
そうやって無理矢理泊まらされることになったるうくんだけど、ふと私を見て、苦笑する。
「悪いな」
「ううん、全然。むしろこっちがごめんね」
千早のことを考えていた私。
慌ててかぶりを振り、笑顔を作った。
「潤、塁くんをお部屋に連れて行って~。新しいパジャマもあるから~」
「はーい」
お風呂の用意を始めたお母さんに言われて、るうくんをつれてリビングを出る。
普段は使っていない六畳のフローリングの部屋。
ベッドと小さなクローゼットしかないけれど、ほこり一つ落ちていない。
おもてなし好きの両親にはお客様が多いから、いつだってお泊まりはできる状態になっている。
「ここ、新しいパジャマとか下着とか入ってるから」
クローゼットを指さす。
「わかった。悪いな」
「悪いって……それこっちの台詞だから。本当に強引でごめん!」