本気の恋の始め方

「千早!?」



相手を確かめずにドアを開けた瞬間、

「えっ……!?」


ドアノブをつかんだまま体が凍り付いた。



ドアを開けた、私の目の前に立っているのは女の子だった。



誰……?



だけどどこかで見たことがあるような、ないような……



「あの……」



どちらさまでしょうか、と口にしかけた瞬間


「千早のことからかってるなら、もうこれ以上相手にしないでほしいのね」

「はい?」



からかう?


いきなり意味不明なことを言われて、唖然とした。


っていうか今、千早って呼んだけど……

まさか……



「あの、もしかして千野君のお姉さんとか、ですか……」



千野君にお姉さんがいるとは聞いたことないけど、万が一と思って尋ねていた。



「違います」



ぴしゃっと言い返されて、家族説が消える。



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