本気の恋の始め方

千早……

あんなにヤキモチやきだったのに、もう私には全く興味がないみたい。


完全に呆れられてるんだ……。


胸にぽっかりと穴が開いたみたいだった。


心のどこかで、まだ千早は私のことを気にしてくれてるんじゃないかって思っていた自分。


余計虚しさが増した。




「ほらー主任もああ言ってるし。恋、しましょうよ~! 新しい出会いに飛び込みましょうよ~!」

「新しい出会い?」



そんなの欲しくない……

ぼんやりしながら咲子ちゃんの言葉をつぶやく。



「そうそう、出会い~どこでどうやって恋が始まるか、誰にもわからないんですからね」



そういえば千早との最初も、おかしな感じだったっけ……。


あんなふうに、私もまた誰かに恋をするの?



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