本気の恋の始め方
「別にいいじゃないの~うちは社内恋愛禁止じゃないし~」
「はぁ……」
鮎子さんはうふふと笑って、最後に残していた天丼のエビを口に運ぶ。
自分だって年下の五所野緒君とつきあっているくせに。(そしてひた隠しにしている)と思ったけど黙っていた。
猫また(猫もまたいで通る)鮎子さんに口で勝てるわけないんだから。
「千野千早のご両親にも会ったんでしょ?」
「はい」
「そうなんです。両親に潤さんを自慢しました」
胸を張る千早。もう何も言えない。
そう。千早のご両親にお会いしたの。
サチさんも一緒に、夕食の招待を受ける、という形で。
お母さんだけでもすごかったのに。
千早のご両親は、二人揃うといろいろ強烈だった。(面白かったけど、サチさんが私のフォローに回ってくれてすごく助かった)
そして近いうちに、私の両親にも会わせる予定。