本気の恋の始め方

「――やっぱり、私太ったよね……え?」



エロいとかそういうことを言われるとは思わなかった。


きょとんと顔を傾けると、千早がプルプルと首を振る。



「ちがーう!!!! 太ったとかじゃないっ!」



そしてベッドの上に膝をついて上がると、そのまま水着姿の私をぎゅうっと抱きしめてしまった。



「これはダメだ。エロすぎる。潤さんの水着姿、友達とは言え、ほかの男に見せられない。無理、絶対」

「あ、あの、千早……?」



私が身に着けていたのは、去年買ったばかりの水着だった。

水玉のいわゆる三角ビキニ。ちょっとフリルがついて可愛いタイプ。



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