本気の恋の始め方
千早に誘われてお友達の集まりに参加することになって。
それから仕舞い込んでいた水着を今年初めて、別荘の部屋で着て、サイズがどうもあってないんじゃないかって気づいたんだ。
「はー……破壊力抜群だよ」
私を抱きしめたまま、千早は私の胸に顔をうずめる。
「あの、千早……」
「だけどこんな悩殺水着で人前に出たらだめだよ。俺の前だけにして」
そして千早はそのままちゅうっと私の胸に吸い付き、軽く跡をつける。
「あっ……!」
「これで隠せばいいから」
そして抱きしめていた腕をほどき、着ていたパーカーを脱いで、私に羽織らせ、さらにきっちりジッパーを首まで上げてしまった。